田口という男
小学校の時のクラスメイトに
田口◯久という男がいた。
頭が良くて 学級委員をやっていて、
お父さんはPTA会長。
おかあさんもすごく気品のある いかにも「田口の母」というお母さんだった。
田口とは、何故か席が隣になることが多くて、
仲良くて、よく喋ったね。
ある日、何が理由だったか、田口と口喧嘩になった。
私は田口とは違って頭は良くないが、
口は達者だ。
田口が理論的に、順番だてて話をしてきても、
私はただ、本能のまま ぴーちく反論。
ピヨピヨピヨピヨ
田口には反論する隙を与えない。
田口が喋ろうとしても、すぐさまピヨピヨ攻撃!!
ぴよぴよ
ぴよぴよーーーーー
しだいに田口の顔色が赤くなってゆき、
突然、尖った鉛筆を 私の太ももにグサッ!!ぐさっ!!
涙目で刺してきたんだもん、よほど悔しかったんだろう。
私はというと、
意外に痛くなかった。
ところでだね、田口!!
私の太ももには、今も2箇所、
ホクロのように 痕がしっかり残ってるんだよ。
2Bの鉛筆の黒い芯の色が、入れ墨状態で そのまま残ってるよ。
この36年間、お風呂に入るたびに、その
黒い点々見て思い出すよ。
この前、
同窓会で、お前に会ったら覚えてるか聞いてやろうと思ったのに、
お前、来なかったね。
ちぇ
3年後の同窓会では会いたいね!
女の体に傷をつけたんだ、
慰謝料に
甘いもんでもおごってね!
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