ダイヤモンドのお話

ふくすけ

2012年08月01日 00:19

長男が8年も交際した彼女と結婚する事になりました。


今日は ダイヤモンドのお話です。

結婚の約束にダイヤモンドの指輪を贈る風習には、もう500年以上の歴史があります。

なぜ、結婚の約束にダイヤの指輪を贈るようになったのでしょうか。


ダイヤモンドはとても硬い鉱物です。

昔、ダイヤモンドを研磨することは絶対に不可能と言われていた時代が長くありました。

1456年、オランダにベルケムという、ひとりの宝石職人がいました。

彼はとても腕の良い職人でしたが、とても貧しく、足に障害を持つ青年でした。

そんな彼が恋してしまったのは、自分が働く工房主のお嬢様。

彼は、自分の身分を考えると、とても言い出せず、

ただひたすら想いをつのらせるばかりの日々を過ごしていました。

彼は思い切って、雇い主である彼女のお父様に「彼女を妻にしたい」と願い出るのです。

彼女の父は、そんな彼の純粋な気持ちに、心を動かされるのですが、

貧しい彼のもとに、愛する娘を嫁がせることには、とても不安でした。

父は、彼の想いを上手に断ち切らせる為に

「もしもダイアモンドを磨くことが出来たら」と、

当時では無理難題と思える条件を持ちかけたのです。

「ダイアモンドさえ磨けたら、愛しい彼女と一緒に暮らせる…」

彼は、その日から、一生懸命 努力し、考えました。

そして、ついに、“地上で最 も硬い鉱物は、やはり一番硬い鉱物で磨けばいい”

彼の愛の力が、ダイアモンドをダイアモンドの粉で磨くことを、思いつかせたのです。


その後、彼は愛しの彼女を嫁にもらい、さらに、彼は一流の宝石職人となり、

歴史に残る有名なダイアモンドさえも研磨するほどになりました。

やがてダイヤモンドの婚約指輪が王家の習慣となり、

19世紀には、一般の人々にもダイヤモンドの婚約指輪が普及しました。

ダイヤモンドはその硬質さから、固い絆と永遠に変わる事のない愛を。

また、無色透明なので、純粋無垢な心を象徴していると言われています。

愛する彼女のために“奇跡”を引き起こしたベルケムの一途さそのままの物語なのです。


ダイヤモンドの婚約指輪が、なぜ尊いのか。

どんな問題をも乗り越えて、彼氏の献身的な努力で彼女の愛を勝ち得たダイヤモンド研磨の歴史が、

現代においても、純粋な愛を示す象徴と言えるからなのです。


以前、わたしは宝石店の店員をしていましたが、

私も宝石店で働く前は、こんな物語があることを知りませんでした。

贈られたダイヤモンドを宝石箱から出して、

この物語を思いながら、大切に思って身につけて下さい。

なんか、ちょっと幸せな気分でしょ?

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