2014年05月11日
レンゲ畑の思い出
私が小学生の低学年だった頃、
今でもお花が大好きだけど、その頃も大好きで、
レンゲが咲く頃になると、学校の帰りにランドセル下ろして
れんげ畑で時間も忘れてレンゲをつんでいた。
いっぱいつんで、レンゲの根もとを輪ゴムで止めて、ブーケを作っていた。

手にいっぱいのレンゲを持って家に帰る道で、
近所のチカちゃんに会った。
チカちゃんはその頃もう30歳くらいの大人です。
大きな体でデブっとしていて、いつもにこにこ笑っている。
食堂で働いています。料理は作れないけど、できたものを運ぶのとお皿洗い。
ちょっと頭の成長がみんなより遅れていて、算数ができない。
そのチカちゃんが、そのレンゲいいな〜どこでつんだの?
というから、あそこだよと教えてあげたら、
顔いっぱいの笑みで子供みたいにヒラヒラと飛んでいった。
私や私の友達のはるちゃんは、このチカちゃんが大好きで、
実は親子くらい歳が離れているのに、チカちゃんの両側に分かれて3人で手をつないで
「かごめかごめ」とか歌って、のら道を散歩して、
時々犬も連れて、つくしとか、レンゲとか、スイセンとか摘んだの。
散歩しながら掛け算九九も教えてあげた。
全然覚えてくれなかったけどね。
私は小学生の高学年になって、山の上に出来た新しい学校にいくようになり、
チカちゃんの働いている食堂とは反対方向だったから
あまりチカちゃんと会うことがなくなってきて、
塾の帰りにたまにチカちゃんを見かけたのに、声もかけずにいたんだ。
でもチカちゃんは相変わらず一人でもニコニコ笑って歩いていたよ。
中学生になって、私にかわいい後輩が出来て、私のことを先輩先輩と慕ってくれる。
その子は、なんとチカちゃんの働いている食堂の子で、
その子の家に遊びに行くと、きっぷのいいお母さんが私にラーメン作ってくれる。
おばちゃんは頭がパンチパーマでカッコイイの。
私が遊びに行くと、チカちゃんも喜んで、ニコニコしてお水を何回もつぎに来てくれて。
この家に来ると、おばちゃんのラーメン食べるかい?って声と、私が来て喜ぶチカちゃんと
美味しいラーメン食べれてこの世は天国〜。だった。

なのに、ある日、チカちゃんは死んでしまった。
信頼していた人がパチンコに狂って、こっそりチカちゃんの保険証使って何十万円もサラ金からお金借りて、
チカちゃんの所にチンピラみたいな借金取りが来て、
借りた覚えもないものを返せと毎日凄まれて 自殺しちゃったの。
あの当時のサラ金の取り立ては、社会問題になったほどひどかった。
その話を聞いた私は、チカちゃんがかわいそうでいられなくて、泣いた。
あぁだめだ、思い出すと今も泣けてくる。
だから私はパチンコもサラ金も大嫌いです。憎むくらい嫌い。
レンゲはチカちゃんを思い出す花で、毎年レンゲの時期にレンゲ畑見ると想い出しているよ。
チカちゃんは天国でにこにこしてレンゲつんでいるね。
あと、春にお母ちゃんに草餅作ってもらおうと、
カゴ持って土手でよもぎをつんでいると、コラ〜〜ってカマを振り上げて追いかけてくる
村では有名なゲン◯兄弟という双子のおじいさんの事もいつか書きたい。
カゴをほっぽり投げて本気で逃げたこと多数。
長文読んでくれて有難うございました。
今でもお花が大好きだけど、その頃も大好きで、

レンゲが咲く頃になると、学校の帰りにランドセル下ろして
れんげ畑で時間も忘れてレンゲをつんでいた。
いっぱいつんで、レンゲの根もとを輪ゴムで止めて、ブーケを作っていた。


手にいっぱいのレンゲを持って家に帰る道で、
近所のチカちゃんに会った。
チカちゃんはその頃もう30歳くらいの大人です。
大きな体でデブっとしていて、いつもにこにこ笑っている。
食堂で働いています。料理は作れないけど、できたものを運ぶのとお皿洗い。
ちょっと頭の成長がみんなより遅れていて、算数ができない。
そのチカちゃんが、そのレンゲいいな〜どこでつんだの?
というから、あそこだよと教えてあげたら、
顔いっぱいの笑みで子供みたいにヒラヒラと飛んでいった。
私や私の友達のはるちゃんは、このチカちゃんが大好きで、
実は親子くらい歳が離れているのに、チカちゃんの両側に分かれて3人で手をつないで
「かごめかごめ」とか歌って、のら道を散歩して、
時々犬も連れて、つくしとか、レンゲとか、スイセンとか摘んだの。
散歩しながら掛け算九九も教えてあげた。
全然覚えてくれなかったけどね。
私は小学生の高学年になって、山の上に出来た新しい学校にいくようになり、
チカちゃんの働いている食堂とは反対方向だったから
あまりチカちゃんと会うことがなくなってきて、
塾の帰りにたまにチカちゃんを見かけたのに、声もかけずにいたんだ。
でもチカちゃんは相変わらず一人でもニコニコ笑って歩いていたよ。
中学生になって、私にかわいい後輩が出来て、私のことを先輩先輩と慕ってくれる。
その子は、なんとチカちゃんの働いている食堂の子で、
その子の家に遊びに行くと、きっぷのいいお母さんが私にラーメン作ってくれる。
おばちゃんは頭がパンチパーマでカッコイイの。
私が遊びに行くと、チカちゃんも喜んで、ニコニコしてお水を何回もつぎに来てくれて。
この家に来ると、おばちゃんのラーメン食べるかい?って声と、私が来て喜ぶチカちゃんと
美味しいラーメン食べれてこの世は天国〜。だった。


なのに、ある日、チカちゃんは死んでしまった。
信頼していた人がパチンコに狂って、こっそりチカちゃんの保険証使って何十万円もサラ金からお金借りて、
チカちゃんの所にチンピラみたいな借金取りが来て、
借りた覚えもないものを返せと毎日凄まれて 自殺しちゃったの。
あの当時のサラ金の取り立ては、社会問題になったほどひどかった。
その話を聞いた私は、チカちゃんがかわいそうでいられなくて、泣いた。
あぁだめだ、思い出すと今も泣けてくる。
だから私はパチンコもサラ金も大嫌いです。憎むくらい嫌い。
レンゲはチカちゃんを思い出す花で、毎年レンゲの時期にレンゲ畑見ると想い出しているよ。
チカちゃんは天国でにこにこしてレンゲつんでいるね。
あと、春にお母ちゃんに草餅作ってもらおうと、
カゴ持って土手でよもぎをつんでいると、コラ〜〜ってカマを振り上げて追いかけてくる
村では有名なゲン◯兄弟という双子のおじいさんの事もいつか書きたい。
カゴをほっぽり投げて本気で逃げたこと多数。

長文読んでくれて有難うございました。
Posted by ふくすけ at 02:38│Comments(0)
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